こちらミクモ探偵事務所4
『えー?何でそんな野暮なこと訊くのさ?』
「うるさい。今質問をしているのは俺の方だ」
『一緒にいるからに決まってるでしょ』
「だったらなぜ一緒にいる」
『それは……君にいいニュースと悪いニュースを伝えるためだよ』
思わず身がすくむ。
彼の表情を読み取ったのか、恵一が不安そうな顔で紘哉を見る。
「拡声器ボタン押して」
そして、口パクで合図をする。
紘哉は一つ頷き、ボタンを押した。