☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】
「もう、何しにきたの?!」
胡座で座る翡翠の上に乗せられたわたしは、当てつけのつもりで、翡翠の腕を叩きながら聞いた。
「さっきの続き」
さっきって………
「お前は全部俺のもんだ。
誰にも触られたくない」
"ちゃんと伝えておきたかった"
翡翠はそう言った。
背中越しに伝わる翡翠の温もり。
いつも暖かい。
そして、耳元で呟かれた言葉。
身体が熱くなる。
「な、なんでそんな恥ずかしいこと言えるの………」
「恥ずかしくない。
本当の事だから」
聞いてるこっちは、恥ずかしいの!!
「黙ってるけど………嫌なのか?」
「そういうのじゃなくて…………恥ずかしいの!」
翡翠の言葉はいつもストレートに届くから。
わかりやすいけど、恥ずかしくなる。