☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】
「本当だ。
真っ赤だな………特に耳が」
また………そうやって、耳元で………
この確信犯が!!
「離して!!」
立ち上がろうとするけど、やっぱり無理で………
逆にもっと強く抱きしめられた。
「そう言われて……俺が離すわけないだろ?」
顔は見えないけど、多分ニヤリッて顔してる。
「じゃあ、どうしたら離してくれるんですかねぇ〜」
もうやけくそだーい。
すると、顎を軽く掴まれ斜め上を向かされた。
そこには、翡翠のドアップがあった。
ち、近っ!!
でも、やっぱり翡翠の瞳はすごく綺麗………
透き通った黒い瞳。
「さあ?
どうしようか」
さらに近くなる顔。
息がかかりそう………
ふと目に入った翡翠の唇。
わたし…………