☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】
思った内容が恥ずかしくてすぐに目を逸らす。
だけど、それを翡翠が見逃すわけない。
「珠莉、今何考えた?」
「し、知らない!」
なんで気づくの………
「どうしたい?」
ど、どうって………
「言って見ろよ。言わないとわからねぇ」
「言いたくない………」
だって恥ずかしいもん。
わたしは首を横に振った。
「そうか、じゃあ仕方ないな」
え………
翡翠はわたしから顔を離した。
それがわたしをものすごく寂しい気持ちにさせた。
「ひ…すい………」
「なんだ?」
翡翠の瞳をジッと見ても翡翠は知らん顔。
翡翠の………ばか………
「もう寝るか?」
そう言って腹部にあった腕を外し、身体も離そうとする。
さっきは離さないって言ったくせに。
「ちょっと待って」