☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】
「ん?翡翠、何か言った」
「なんでもねぇよ………」
「じゃあ、戻ろ!
聖真さんのところに」
「はぁ!?」
え?違うの?
「まだ俺は良いって言ってねぇ!」
「えぇ?
きっと三人でも楽しいよ!
ほら、行こう!」
隣で嫌だと連呼している翡翠に構わず無理矢理引っ張り、聖真さんのところとさっき会った場所へ。
もしかしたら、もういないかと思ったら、壁にもたれ掛かって携帯をいじってた。
「聖真さん、一緒に行きましょう」
「珠莉ちゃん………
戻って来てくれたの?」
縦に頷くとものすごく嬉しそうな顔をした聖真さんは、その後こっちに近づいてきてわたしに抱き着こうとした。
「そんなことするなら、一緒に行かねぇ」
翡翠が抱き寄せて庇ってくれたから大丈夫だったけど。