☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】



「………翡翠?」



『珠莉、………悪い……俺が目を離した隙に……』



「ううん、わたしがいけないの。
翡翠の言う通りにしとけば………」




翡翠は嫌だって言ってたのに………




『………それもそうだな』



えぇ?
そこ認めちゃうわけ?




『帰った時がまた楽しみだな』



それって…………




「やだ!」



電話の奥の翡翠は絶対意地悪そうな笑顔だ。



『フッ………まぁ、とにかく』




それまでふざけた調子だった翡翠の声は、真剣なものに切り替わった。




『聖真には気をつけろよ。
気を抜くんじゃねぇぞ。
何かされそうになったら、殴るか蹴るかしてすぐに逃げろ。
いいな?』



殴るか蹴る………
出来るかわかんないけど。




「うん、わかった」



『俺はちょっと用事が出来て、傍にいてやれねぇ。
自分の身は自分で守れ』












< 137 / 487 >

この作品をシェア

pagetop