☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】
「用事って……?」
何だろう。
『会社の事だ。気にするな』
会社のことか………旅行中に?
まぁ、翡翠の事だから心配することないよね。
「そっか、がんばってね!」
『ああ、珠莉は気をつけろよ』
「うん、じゃあね」
名残惜しいけど、その気持ちを抑えて電話を切った。
「電話、終わった?」
電話を切り、聖真さんと目を合わせるとそう聞かれた。
「はい」
「じゃあこれは俺が持っておくよ。邪魔されたくないし………
よし、じゃあ行こう!」
携帯を取られて、いきなり手を握られ、引っ張られる。
携帯…………
翡翠に連絡出来ない……
それにこれじゃあ、完璧に聖真さんのペースだ………
大丈夫かな………
先が思いやられる。
「珠莉ちゃんはどこに行きたい?」
「えっと………お土産が買えたらどこでもいいです」
って、なに普通に答えちゃってるのわたし!