☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】
「じゃあ、どうして…………」
自分でもわからなくて、首を横に振る。
そんなわたしを翡翠は抱きしめてくれた。
「翡翠さん、今日はいろいろとすみません。
珠莉ちゃんを無理矢理連れて行って………会社の事も。終わりましたか?」
「終わったから、ここに来てんだろ」
「それもそうですね。
お蔭様で、楽しい一日でしたよ、ありがとうございます」
「てめぇ…………」
「珠莉ちゃんもありがとう、またね」
「おい!
まだ話し、終わってねぇ!」
翡翠が叫んでる中、聖真さんに手を振ろうしたけど、もうすでに姿は見えなかった。
「珠莉…………どうした?」
未だに泣いているわたしを心配してくれる翡翠。
「わ、かん……ない……」
ほんとにわからない。
聖真さんの気持ちを知って、初めて告白を断って、やっと翡翠に会えて………