☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】
翡翠はすごく困ってる。
こんな顔をさせてるのは、わたしだ。
「ご、めん………なさ……い……」
「珠莉………」
すると翡翠はわたしを膝上から下ろし、立ち上がりどこかに行こうとする。
わたしは翡翠の服の裾をキュッと掴んだ。
「ひすい………い、行かない……で………そばに……いて……お、ねがい………」
翡翠はソファーに座り、またわたしを横向きで膝上に乗せた。
わたしは翡翠の首に腕をまわし、顔を首筋に埋めた。
そんなわたしの頭を翡翠は撫でてくれる。
「ひすい………わた、し………すごく……しあわせ、だ…よ………」
「うん………」
「ひす…い、と……両思…い………で………
ひすいを………好きに……なっ、て………よ…かった………」
「珠莉………」
それまで翡翠の首筋に埋めていた顔をあげ、翡翠と視線を合わせて言った。
「ひ、すい………だい……す、き………」