☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】
いつも思っていることだけど、今は言わずにはいられなかった。
こんな気持ちになるの……初めて…………
翡翠は、いきなり立ち上がった。
今度はわたしも一緒に抱き上げて。
どこに連れて行かれるのかと思えば、柔らかいところに寝かされた。
ベッド………?
そして、翡翠はわたしの上に覆いかぶさってきた。
「珠莉………俺も、お前が好きだ……」
そう言って、涙の跡を消すかのように頬や目尻にキスを落とされた。
だけどそれでも、涙は流れ続ける。
「珠莉……」
「……ん」
翡翠に啄むようなキスを何度かされたあと、翡翠はキスを止め横になりわたしを抱きしめた。
わたしも自然と横向きになる。
「翡翠………?」
「だめだ………泣いてるお前に手は出せねぇ………
絶対壊しちまう………」
翡翠………
「ひす…い………わたし……ひすいに……壊される、なら……いいよ………
だか…ら、おねがい……して……?
わたしを………こわして………」