☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】
寝室に入って来て少し固まった翡翠にわたしは言った。
「翡翠………抱っこ……」
「………そういうことか」
翡翠はなんでわたしが座り込んでいるのかわかったみたいだ。
「どこに行きますか?お嬢様」
わたしをふわりと軽々抱き上げ翡翠は聞いてきた。
お嬢様って…………
「ソファー………」
「かしこまりました」
そう言って、翡翠は横抱きでソファーまで運んでくれた。
そのまま翡翠も一緒に座った。
「やっと目、覚ましたな。
それはよかったけど………大丈夫か?」
「うん………立てないだけ」
心配してくれてるけど、ちょっと意地悪顔の翡翠。
「わたし………いつの間に帰ってきた?」
気になることを聞くと、どうやら起こしても起きないわたしを翡翠は抱いて連れて帰ってくれたらしい。
ちなみに今はもう夜だ。
「もう………大丈夫か?」