☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】
土足!?
翡翠は中を土足でスタスタと歩いて行く。
気にしながらわたしも翡翠の後ろに続いた。
床に敷かれた絨毯はものすごくふかふかしていて、足を置く度に沈む。
家具も全部、高そう。
翡翠は少し歩き、一つの扉の前まできた。
そして、その扉を開けて中に入った。
「あら〜おかえりなさい!
待ってたわよ!ねぇ、珠莉ちゃんは?」
この声は小百合さん!
翡翠の背中で隠れて見えなくて、ひょこっと頭を横に出した。
「小百合さん!」
「珠莉ちゃん!いらっしゃい!」
小百合さんはわたし達の傍に近寄り、わたしに抱き着いた。
「小百合さん、お久しぶりです!」
「久しぶりね♪会いたかったわ〜!
翡翠が昨日珍しく連絡してきて、何かと思ったら珠莉ちゃん連れて帰って来るって言うから!
もう、わたし嬉しくて嬉しくて!ずっと楽しみにしてたのよ♪」