☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】
と、小百合さんは一気に言った。
よかった。
嫌な顔とかされなくて………
わたしも小百合さんに会いたかった!
そう思いながら、わたしも小百合さんに抱き着いた。
「お袋、今日珠莉と一緒にいてくれ」
「そんなこと、頼まれなくても!
でも、翡翠から頼み事なんて………今日は嵐になるかしら?」
そう言って小百合さんは大袈裟に外を確認した。
「うぜえよ……仕方ねぇだろ。
俺もいろいろあんだ」
そっか………
翡翠は仕事があるんだ。
「親父は?」
「仕事部屋よ」
「仕事部屋か………
珠莉」
お父さんの居場所を確認した翡翠は、わたしの名前を呼び、距離を詰めた。
「お袋とゆっくりしとけ」
そう言って頭にキスを落とした。
「うん」