☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】
やっぱりだめか………
諦めて肩を落とした。
「社長は別の部屋で寝てる下さい」
「はぁ?
お前さっきここで寝ろって言ったじゃねぇか」
たしかに………
「気が変わった。
社長はどうせいつも珠莉と一緒に寝てんでしょ。独り占めしないで、たまにはわたしと一緒に寝かせてよ。
それに珠莉、最近泊まりに来てくれてないし」
そういえば最近泊まりに行ってなかった。
「わたし、茜と寝る!」
「チッ………わかったよ」
舌打ちをしてそう言った翡翠はなんか不機嫌そう。
わたしが翡翠から下りて立ち上がると、翡翠に手首を引かれ、キスをされた。
「おやすみ」
そう言ってクスッと微笑んだ翡翠は立ち上がり、部屋を出て行った。
「社長もやるねぇ」
キス……見られた。