☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】



わたしも慌てて部屋を出て付いて行った。



「翡翠、荷物……大丈夫?」



「大丈夫だ。心配すんな」


と、重たそうな表情は一切せず言った。
翡翠って力持ち。






階段を上がり、少し歩いたところで翡翠は立ち止まり扉を開けた。





部屋の中は社長室より少し狭いけどすごく広くて………だけど、ベッドとソファーとテーブルとクローゼットしかない。


家具や壁紙はほとんど白と黒。


ここ…………






翡翠は荷物を隅に置き、ソファーに足を組んで座った。



どうすればいいのかわからなかったわたしは、翡翠に近寄った。




「翡翠、ここって………翡翠の部屋?」



「ああ」




やっぱり………


わたしは部屋を見渡した。



翡翠はこの部屋で、寝たり勉強したりしてたんだ。



翡翠も高校生のときってあったんだよね。


なんか想像出来ないな。













< 179 / 487 >

この作品をシェア

pagetop