☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】
「あんたはどこに寝るの?」
小百合さんが聞いた。
ここは翡翠の部屋なのに。
「部屋ならいくらでもある。
珠莉もそんな顔をするな、大丈夫だ」
"おやすみ"と、言って翡翠はわたしと小百合さんを置いて部屋を出て行った。
「珠莉ちゃん、寝ましょう」
小百合さんに手を引かれ、ベッドに寝た。
翡翠と離れて寝るなんて………
ケンカした時以来だ。
出会ってからほとんど毎日一緒に寝てたのに………
翡翠まで拒否する体になるなんて、思ってもみなかった。
小百合さんはわたしが眠るまでずっと手を握ってくれた。
楽しい話をして………
その話を聞きながらわたしは眠りについた。