☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】
負けちゃ………ダメなのに………
わたしは………弱い………
こんなのじゃいつまでたっても…………
強くなれない………
わたしは強くなりたい。
翡翠………ごめんね。
わたし……何も努力してないのに逃げ出した。
みんなわたしのためにいろいろしてくれたのに………
わたしは逃げ出したんだ。
ごめんね………
そう思って会社の方を見ると、翡翠が見えた気がした。
気のせいだよね………
ここは……自分の力で逃げよう。
無理かもしれないけど…………やってみる。
そう思って、足をできるだけ浮かせ熊谷を蹴った。
「いっ………」
少し、熊谷の腕の力が弱ったときにもう一度蹴った。
「ユリ……てめぇ…………あ、しまっ!」
熊谷がそう言った時にはもう遅く、熊谷の腕の力は緩みわたしは頭から落下。