☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】
「翡翠……」
「何やってる………」
うわっ………超不機嫌。
眉間にシワを作ってこっちを睨みつけている。
「んー誰だよ…………うわっ!!シュリ姉?!」
紘汰が目を覚ますと、翡翠はわたしの傍まできて抱き起こした。
「なんでここにいる………?」
ヒィッ………怖っ……
「わ、わからない。
目が覚めたら……ここにいた」
「夜中にトイレに行ったか?」
そういえば………
「うん………」
はぁ…とため息を漏らした翡翠は、わたしを肩に担いで紘汰の部屋を出た。
紘汰が何か言ってたけど、聞き取れなかった。
「ひ、翡翠?!
下ろして!!自分で歩ける!!」
部屋を出ると子ども達がちらほらいて、わたし達を見ていた。
ここに来てから恥ずかしいことばっかり。