☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】



それから、珠莉は今まで反らしていた瞳を俺に向けた。



「そう思ったら…少しくらい、自分、で………できるように、な、なりたいって………思って、………く、まがいを………」




熊谷から逃げようとしたのか。




「結局……また、助けられちゃったけど……」




話を聞いて俺は安心した。
自分で気付けたのか。



それなら……まぁ、よかった。




「翡翠……ごめんなさい。
………いろいろ、心配かけて……」



そう言ったあと、珠莉はすぐに瞳を反らし、俯いた。


もう、怒らねぇよ。




「いい……分かったなら。
けど…、もう二度と今日みたいな事をするな。
辛い事があったら俺に言え……どんな事でもいいから。二人で解決しよう」




珠莉はコクンと縦に頭を振った。




「あと……珠莉を傷つけるのは、例え珠莉でも許さないからな」











< 234 / 487 >

この作品をシェア

pagetop