☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】
すると、二階からバタバタと急いでるような足音が聞こえてきた。
「………り!」
翡翠の声がする。
起きたのかな?
そんなことを考えていると、階段を降りる音が聞こえてきた。
「珠莉!」
そして、少し息が乱れた翡翠が現れてわたしは抱きしめられた。
「翡翠?どうしたの?」
「………」
質問しても翡翠は何もしゃべらない。
「ねぇ……翡翠?」
「ごめん…………なんでもない」
翡翠は一呼吸おいてからわたしの身体を離した。
どうしたんだろう?
こんなこと今までなかったよね?
「ぷっ………ははは」
わたし達のすぐそばで見ていたみっちゃんはなぜか吹き出して笑った。
「翡翠……お前っ………ははは」