☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】
「うっせぇ………笑ってんじゃねぇ………」
翡翠怒ってる?
いつもより数倍低い声。
「翡翠、何かあったのか?」
みっちゃんも気がついたのか、笑っていた顔を心配そうな顔に変えて翡翠に聞いた。
「なんもねぇよ…………」
そう言ってるけど………
絶対なんかある。
「翡翠、ほんとに大丈夫?」
今度はわたしが聞いてみる。
じっと翡翠の瞳を見つめて数秒がたった。
翡翠もじっとわたしを見ていたけど………すいっと視線を外した。
「大丈夫………珠莉は気にするな」
「そっか……」
やっぱり何かある。
いつもだったら翡翠は、視線を反らさない。
何か隠し事してても。
でも、今のは………どうしたの?
隠しきれないほどのことを悩んでる?