☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】
あの日に出来たしこりは、少しずつ少しずつ育っている。
これ以上大きくならないうちに、翡翠にちゃんと聞かなきゃ。
そのことを心に決めた日の夜。
結局話していなかった、熊谷との過去を話してから、翡翠の事を聞こうと決めた。
「ねぇ、翡翠……
この前言ってたこと話していい?」
翡翠が部屋に入ってきてベッドに腰掛けた時、わたしはベッドに横になって翡翠に声をかけた。
「この前………って………」
翡翠はわたしが何のことを言っているのか分かったみたいだ。
「うん………熊谷のこと………」
「珠莉………大丈夫か?」
「うん……聞いてほしいの」
わたしのこと、全部知ってほしい。
熊谷との間に何があったのかもすべて。