☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】
「わかった」
なんだろ。
なんか話す事でもあったかな。
ご飯を食べ終わると、茜はひまわり園の子達と遊びに行き、わたしと翡翠は園長室に向かい、園長室に入るとソファーに座らされた。
「ここに来てもらったのは珠莉ちゃんに話さなきゃいけないことがあって………」
話さなきゃいけないこと?
「珠莉ちゃんのご両親のこと…………」
わたしの親?
「でもわたし………捨てられてたんでしょ………?
それなら………話す必要ないよ」
「それは違うの………
今から話すけど、翡翠さんも聞いても大丈夫?」
「大丈夫………」
「わかった。
じゃあ、先にこれを……」
そう言って渡されたのは一枚の写真だった。
男の人と女の人そして、女の人に抱かれている赤ちゃん。
どう見ても家族写真だ。
「これは………」
「その写真に写っているのは、珠莉ちゃんのお父さんとお母さん」
じゃあ……この赤ちゃんって………
「その抱かれている赤ちゃんは珠莉ちゃん」