☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】
そっか…………と、小さく言った女の人は、どうやら今は考え事をしているみたいだ。
あごに右手をあて、左手は右の肘を乗せて、目は上を向いていた。
しばらくしてから、何やらひらめいたみたいで、指をパチンと鳴らした。
「今日は、ここに泊まったら?」
……………え?
女の人に言われてわたしは戸惑ってしまった。
さすがにそれは…………
だって、今日会ったばっかりだし………出会い方も、いいものでもないし…………どちらかと言えば最悪。
今も迷惑かけてるのに………
それは出来ない。
「いや………それは………」
「いいのいいの。
心配しなくても大丈夫だから」
断ろうとすると、先回りされ、断りにくくなってしまった。