☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】
夕飯を作り終わると、3人で楽しく食べた。
彰彦さんもわたしが泊まることに喜んでくれた。
娘が出来たみたいで嬉しいって。
そう言われて、わたしは両親がいたら、こんな感じだったのかなって思った。
それから、シャワーも借りて服も借りた。
寝る布団も。
わたしは、シャワー後、食器を洗うのを手伝ってから、おやすみなさい、と挨拶をして布団に入った。
見知らぬわたしに、いろいろしてくれる律子さん夫婦はとても暖かい家庭だって感じた。
わたしもいつか………こういう夫婦になりたいな………
翡翠と………………
……………
今日のことを思い出してしまった。
ユカさんと翡翠のこと…………
思い出すとやっぱり涙が出そうだ。
だけど、我慢。
わたしがずっと一緒にいたいのは翡翠。
今も、これからも。
泣くのはそれを翡翠に断られたときにしよう。
明日はちゃんと帰ろう。
そう心に決めて、わたしは眠りに落ちた。