☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】
家の人がいないのに、人の家に居られない。
わたしは、急いで布団を片付け、服が濡れているのも構わず、それを着て帰る準備をした。
借りていた服はたたんでソファの上に置き、その上に置き手紙を書いて置いた。
携帯と財布と鍵を持ち、高野家を跡にした。
律子さんに言われた通り、鍵をポストに入れた。
高野家はマンションだった。
ん………?
というか………ここ………翡翠の住むマンションの隣だ。
なんだ〜。
これならいつでも律子さんに会える。
そう思いながら、わたしは翡翠のマンションへ向かった。
けど…………
そういえば………わたし鍵、持って行きてない………
最悪…………
会社に行こう…………
と、わたしはトボトボと会社へ向かって歩き出した。