☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】
昨夜――――
あの子が目を覚まして、無理矢理泊まらせようと話していた時、珠莉ちゃんの携帯に着信があった。
着信―――"黒崎翡翠"―――
なんでこの子の携帯に黒崎翡翠が?!
この子一体何者?
わたしは面白そうだったから、部屋から出て電話に出た。
『珠莉?!
お前一体何処にいるんだよ?!』
電話に出るなり、物凄い怒鳴り声を浴びせられた。
この電話………本当に黒崎翡翠なの?!
『おい!珠莉?!』
「もしもし?
黒崎ホールディングズの社長さん?」
わたしは疑いながらも、電話の相手にそう聞いた。
すると、さっきまで怒鳴っていたけど、静かになった。
『お前………誰だ?』
物凄く低くて、怒っているのが伝わってくる。