☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】



何があったのかは知らない。

当時もう結婚していた妹も知っているけど、話そうとはしない。



みんな思い出したくないことなんだろう。




おっと、通り過ぎた。


目的の部屋を通り過ぎてしまった。
考え事はいけないいけない。





――――コンコン




「はい」



引き戻し、扉をノックすると、中から男の人の返事が返ってきた。




わたしは扉を開け中に入った。




「ああ、義姉さんか」



と言ったのは、わたしの妹の旦那さんの三津木結治-ミツキユウジ-。



パソコンをしていた。




「ああ、ってなによ。ああって。
それより、綾子は?」



綾子-アヤコ-とは、わたしの妹の名前だ。

部屋を見渡してもいない。



「隣にいる」




この部屋の隣には、書物がたくさん置いている部屋がある。



本が好きな綾子は、よくそこに行っているらしい。











< 275 / 487 >

この作品をシェア

pagetop