☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】
「入るぞ」
そう言って部屋に入ってきたのは……………
「今日も来たの?」
熊谷だ。
「暇だからな」
熊谷はいつものように、夜ご飯を持って来てくれた。
それをテーブルに置くと、テーブルから離れて置いてあるソファに腰掛けた。
わたしがご飯を取りに行こうとしたら、そんなことしなくていいと言われて、朝と昼のご飯はメイドさんが持って来てくれている。
夜も頼めばいいのに。
なんでわざわざ?
わたしはそんなことを考えながら、テーブルに向かい、椅子に腰掛けた。
わたしと熊谷の距離は5メートルくらいある。
最初に熊谷が来たときに、わたしが勝手に決めた。
わたしの半径5メートル以内には入って来ないでって。
熊谷は"はいはい"と馬鹿にした感じだったけど、今のところ守ってくれている。