☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】
すると熊谷は、ゆっくりとわたしの手首を離してテーブルのところへ行き食器が乗ったお盆を持った。
「明日はちゃんとご飯食べろよ。
体……壊すぞ」
そういうと、熊谷は部屋を出て行った。
わたしはそれを確認しベッドに倒れ込んだ。
わたし………何かした?
逆にされた方だよね?
なんであんな顔、されなきゃいけないの?
わたしが悪いことしたみたいじゃん!!
でも………なんだろう………落ち着かない。
胸騒ぎがする…………
わたしは、これから何かが起きそうで怖かった。
ここにきて初めて帰りたいと思った。
翡翠に会いたい。
抱きしめられたい。
そしたら、きっとこんな胸のざわざわもなくなるのに……………
わたしはこの日、不安でなかなか眠ることが出来なかった。