☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】
翡翠との子どもっていうのは間違いない。
それは、すごく嬉しい。
だけど、今は翡翠も傍にいなくて不安で、怖くて、たまらない。
「………ひ、ひすっいに……会いたい…………」
翡翠…………
寂しい………会いたい…………
「熊谷………お願い……翡翠に………会わせて…………」
泣きながら熊谷に訴えた。
だけど…………
「今はまだ………出来ない」
無理だと言われた。
「…ど…っして?」
わたしが翡翠に相談もなしに勝手に決めたことなのに、もうすでに耐えられていない。
「お嬢様に見つかると大変なことになる。
それに…………」
それに……………?
そこまで言うと熊谷はにこりと優しく笑った。