☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】
「とにかく、今はもう少し待て。
必ずあいつのところに帰してやるから」
それに……の続きは言わずに熊谷はそう言った。
「わ、わかった…………」
わたしはしゃくり上げながら頷いた。
「少しは落ち着いたか?」
泣いて本音を言ったからか、落ち着くことが出来たみたいだ。
「うん…………」
「そうか………じゃあ、もう寝ろ。
体に障る」
「うん…………」
わたしは熊谷に手を引かれ、ベッドまで行き、横になった。
「あ、りがとう………」
「何かあったら言えよ」
熊谷は部屋を出て行った。
一人になりわたしはまた…………泣いた。
翡翠………会いたい………
でも………翡翠は………この事実を受け止めてくれる………?
翡翠ならきっと………大丈夫だよね……………?