☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】
「珠莉?!
お前一体何処にいるんだよ?!」
返事がない。
「おい!珠莉?!」
聞いているのか?
もう一度問いかけようとした時、やっと口を開いた。
けど………………
『もしもし?
黒崎ホールディングズの社長さん?』
珠莉じゃない………
「お前………誰だ?」
『わたしは………ただ、珠莉ちゃんが道に倒れてたから、助けただけ』
倒れた…………?
なぜ………?
俺は顔をしかめた。
「……………それは、すまなかった。
ありがとうございます』
珠莉を助けてくれたらしい電話の相手に、一応お礼を言い、一番知りたい事を聞く。
「今、どこにいる?」
『わたしの家』
「場所は?」
『それは、言えない。
あの子今、家に帰りたくないみたい』