☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】
「くま……が、い………?」
ユリが目を開け、こっちを見た。
軽くベッドが揺れるだけで、ユリは目を覚ます。
最近は眠りも浅い。
「すまない………起こしたな。
大丈夫か?」
「…………うん」
最近は心を開いてくれるようになった。
俺が近づいても、何も言わないが……………
まだ許してはくれていないだろう。
ユリが俺を嫌うのは、昔の俺が原因だ。
昔から俺は、ユリが好きだった。
なのに…………俺は、ユリを苦しめることしか、できなかった。
あっちの世界にいるのはきつくてストレスが溜まると、ユリにぶつけた。
好きということが言えないことからの表現だったのかもしれない。