☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】
熊谷に促され、熊谷の部屋に入った。
「誰に見られてるかわからないから、廊下で電話するのは止めた方がいい。
ちょっと貸せ」
熊谷に携帯を渡すと、熊谷はどこかに電話を掛けはじめた。
「……………俺だ」
誰にしてるんだろ………?
「そんな叫ぶな。
ユリは無事だ。
場所は……………言えない。言っても中には入れない」
熊谷は静かに話す。
翡翠………?
「まあ、待て。
今週末のパーティー行くか?
………………行け。そこにユリを連れて行く。
それまでは………待ってくれ」
何を待ってほしいのかな?
話が全くわからない。
「ユリ、変われって」
携帯を渡され、耳に押し当てた。
「もしもし………?」