☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】
翡翠なら大丈夫って思ってもやっぱり怖い。
離れて行ったらどうすればいい………?
『わかった。
……心配するな。何があっても、離れない』
翡翠……ありがとう…………
『珠莉………愛してる』
その言葉にまた、涙が溢れた。
「ひ、すぃ…………わたしも…………」
愛してる…………
泣いて声が出ない。
「ユリ、貸せ」
見かねた熊谷が携帯を取り上げた。
「何言ったんだよ?
大泣きだぞ……………ああ、また連絡する」
熊谷は電話を切った。
「ユリ………大丈夫か?」
「うん………」
少しは落ち着いた。
「今日はもう休め」
「うん…………」
わたしは熊谷に連れられて部屋に戻り、ベッドに横になった。