☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】
「最近よく来るね。
おじさん嬉しいよ」
「おじさんの作るサンドイッチが好きだから」
翡翠が隣にいるからこれしか言えない。
ほんとの理由は翡翠がいない所で言わなきゃ。
わたしはあるタイミングを狙って言おうとしてるんだけど、中々訪れない。
今日は言えるかな………
「はい、サンドイッチとココア。
あんたはコーヒー」
おじさんはいつものようにわたしにはサンドイッチとココア、翡翠にはコーヒーをくれた。
わたしがサンドイッチをむしゃむしゃと食べていた時、携帯が鳴って翡翠が立ち上がった。
「ごめん、電話出てくる」
翡翠はお店の外に出て行った。
ふっふっふ………
わたしはこの時を待っていたのだ。
「ねぇ、おじさん。
お願いがあるんだけど………」
しめた。と思っておじさんに話しかける。
「なんだい?」