☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】
「ユリ……これ借りてていいか?」
わたしは頷いた。
わたしが電話しても、会いたい気持ちが膨らむだけだから。
でも……何するの?
「あいつと作戦考える」
わたしの顔から読み取ったのか、そう答えた熊谷。
作戦…………か………
「わかった………
わたしは………何をすればいい?」
「ユリは…………子どものことだけ考えろ」
「でも……………」
自分のことなのに…………
「俺とあいつに任せろ。
心配するな」
納得は出来ないけど…………とりあえず頷いた。
「じゃあな、おやすみ」
「おやすみなさい…………」
"珠莉…………愛してる"
まだ耳に残る愛しい声を子守唄に、わたしは深い眠りについた。