☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】
おじさんは笑顔で聞いてくれた。
おじさんならきっと………
「あの……わたしをここで働かせて下さい!」
わたしが言うと、おじさんはいつもより目を大きく開き、驚いた顔をした。
だけど、すぐに普段の顔に戻り聞いてきた。
「何かあるのかい?」
「うん……
あのね、……もう少しで翡翠の誕生日なの。
欲しい物があったら、お金くれるけど………それは翡翠が働いて貰うお金でしょ?
それじゃあ、プレゼントにはならないと思うの。
バイトしたいけど、他に知ってる人いなくて………
だから、おじさんに………」
7月は翡翠の誕生日。
どうしても自分で働いてお金を貯めてプレゼントを買いたい。
前、貯めていたお金は翡翠の誕生日には使いたくない。
"汚い"お金だから………