☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】
翡翠は少しだけ目を見開いた。
「本当か?」
「うん………あと少しで3ヶ月………」
すると、翡翠は動かなくなった。
「翡翠………?」
どうしたの?
やっぱり………嫌だった?
「………ごめん……なさい……」
それまで全く動かなかった翡翠が、抱きしめる腕に力を入れた。
「どうして謝る?」
「翡翠……嫌だったのかなって………」
「んなわけないだろ。
珠莉は嫌なのか?」
そんなこと………
「嫌なわけない。
翡翠との子どもだもん。
すごく………嬉しい」
嬉しいに決まってる。
「俺も嬉しい」
そう言った翡翠は優しく笑った。
つられてわたしも笑う。
よかった……………
「二人を守るよ。
俺も覚悟を決めないとな」