☆続☆恋する＊spring〜春をうられたわたし〜 【完結】

「それは…………汚いって……幻滅したって思われたら……嫌だから」



吐いていたところを見られたあとだから意味ないけど、逃げたかった。




「そんなこと思わねぇよ」



「ほんと？」



「本当だ。
俺も気分が悪い時は吐くこともある」



そうだけど…………




「それはわかってる。
だけど………好きな人には見られたくない」





そう言った瞬間、翡翠が立ち止まった。




「翡翠？」




どうしたの？




「お前なぁ…………」




な、何？


翡翠は呆れたようにこっちを振り返って見る。



「そういうこと言うな」




「なんか変なこと言ったっけ？」



「変なことじゃねぇけど………
もういい……」