☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】
わたしの未来

反対と否認




――――――――






あれから一ヶ月が経った。



わたしは今……………三津木家で暮らしている。






あのあと、返事をしない結治さんに、翡翠は続けて言った。






「珠莉さんと初めてお会いした日にこんなことを言うのは、間違ってるかもしれません。
ですが、俺の気持ちは………変わりません」





そう言った翡翠からは強い意思を感じた。





だけど、結治さんが出した答えは、賛成でも………反対でもなかった。







"少し………考えさせてくれ"





そう言われた。







そして、わたしは三津木家で暮らすように言われ、翡翠から引き離された。






わたしは…………大丈夫。

律子さんも毎日ではないけど心配してきてくれて、みんな娘みたいにしてくれる。


綾子さん達の子ども、わたしの従姉妹になる二つ年下の葵ちゃんとも仲良くなった。



高校生の葵ちゃんに夢だった高校の話をたくさんしてもらってる。







心配なのは……………翡翠だ。












< 380 / 487 >

この作品をシェア

pagetop