☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】
嘘をつき、珠莉に笑い掛けた。
だけど、珠莉は怒って…………泣きはじめた。
もう頑張らなくていい、それ以上ボロボロにならないで、と。
珠莉はこんなに俺のことを心配していたんだと、感じた。
すごくすごく…………愛おしい。
俺のことを思って、心配して、泣いてくれるおまえが愛しくて堪らない。
だからこそ、やめることが出来ないんだ。
諦められないんだ。
珠莉のために…………そして、子どものために……………
だけど珠莉は、俺一人でしていることがダメだと言う。
これは二人の問題だと。
わたしもこの子の親だから何か手伝わせて、と。
まだ珠莉の身体が心配な俺はあまり賛成したくなかった。
だけど、俺達三人のために何かをしたいという気持ちは俺も珠莉も同じで。
それに…………珠莉からは強い意志が感じられた。