☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】
やっぱり………俺達のことに賛成しないのは、訳があるのか?
その表情に俺は少し躊躇い、口を開いた。
「三津木社長、お願いします。
珠莉さんとの結婚を認めて下さい」
「お願いします」
俺の言葉に続き、珠莉も三津木社長に頭を下げた。
「そのことについては、考えさせてくれと言ってるだろ。
何回も言わせないでくれ」
三津木社長は呆れたように、迷惑そうな視線を俺に向けた。
それは、珠莉には決して向けない視線。
「あ、の……結治さん」
珠莉は三津木社長を呼び、彼の視線を集めた。
「わたし達のこと認めたくない……結婚をためらう理由ってなんですか?
せめて、理由を教えて下さい」
珠莉は三津木社長を見据えたまま、そう言った。