☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】



やっぱり………俺達のことに賛成しないのは、訳があるのか?




その表情に俺は少し躊躇い、口を開いた。





「三津木社長、お願いします。
珠莉さんとの結婚を認めて下さい」



「お願いします」




俺の言葉に続き、珠莉も三津木社長に頭を下げた。





「そのことについては、考えさせてくれと言ってるだろ。
何回も言わせないでくれ」






三津木社長は呆れたように、迷惑そうな視線を俺に向けた。





それは、珠莉には決して向けない視線。





「あ、の……結治さん」




珠莉は三津木社長を呼び、彼の視線を集めた。





「わたし達のこと認めたくない……結婚をためらう理由ってなんですか?
せめて、理由を教えて下さい」






珠莉は三津木社長を見据えたまま、そう言った。












< 405 / 487 >

この作品をシェア

pagetop