☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】
俺はもう遊びなんかしない。
それは絶対だ。
というか、珠莉以外無理。
だけど、三津木社長からすれば、珠莉は娘ではなくても大事な姪っ子。
姪っ子が悲しむようなことにはなってほしくないはず。
心配するのは当たり前だ。
しかし、俺は…………
それでも、引き下がるわけにはいかない。
「三津木社長、俺は昔、信用に添えないことをしていました。
だけど、今は絶対にそのようなことはありません。大切な………守るべきものがあるから。だから……」
「だから、信用してくれとでも言うのか?」
三津木社長は、"無理に決まってるだろう?"とでも言いそうな表情をこっちに向けた。
「結治さん、翡翠は本当にわたしを裏切ったりしない!」
反論出来ない俺の変わりに珠莉が社長に食ってかかった。