☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】
「珠莉ちゃんは信用できるかもしれないが、私は無理だ。
もう、悲しい思いをしたくない…………誰にも、させたくないんだ…………」
最後の方は、弱々しく呟いた。
もう、何も言えない。
「結治さん………」
珠莉も、三津木社長から発せられた雰囲気を感じたのか小さく呟いた。
「もう、いいだろ?
この話は終わりにしてくれ…………」
そう言ったあと社長は立ち上がり、デスクの前の椅子に座った。
お前達とは話すことはない、とでもいうような雰囲気だ。
「結治さん!」
だけど珠莉はお構いなしに社長に話を振ろうとする。
そんな珠莉の腕を掴み、もういい、と首を振りやめさせた。