☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】
わたしの、精一杯の返事だった。
「もちろん」
翡翠はそう言うと、わたしに左手を出すように促した。
言われるがまま出すと、薬指にひやりとした感触。
見るとエンゲージリングがはめられていた。
「ひ、すい……あっありがと、う………」
そう言って、わたしは翡翠に抱き着いた。
「どういたしまして」
翡翠もわたしの背中に腕を回した。
「ただいま、珠莉」
「お帰りなさい」
二人で見つめ合い、へへっと笑った。
そして、ゆっくりと顔を近付けた時………
「っ………痛!!!」
お腹と腰に鋭い痛みが走りしゃがみ込んだ。
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