☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】
生命
「珠莉!?」
翡翠は慌ててしゃがみ、わたしの背中を摩ってくれた。
「珠莉……もしかして………」
わたしは縦に頷いた。
「パパが……戻ってくるの………きっとっ…待ってた、んだね……」
「珠莉……」
翡翠は少し戸惑ってた。
こんな翡翠、きっともう見れることないかも………
痛みに堪えながら、そんなことを考えていた。
「翡翠……わたしの部屋に花柄の……おっきい…バッグが置いてあるから……それ……持ってきて?」
「わかった」
翡翠は頷くと足速に部屋を出て行った。
わたしは少し痛みが引いた時に、ソファーまで移動し、横になった。
そういえば……葵ちゃんがいない………
プロポーズの時に、遠慮して出て行ったのかな?
.