☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】
さっきのことを思い出し、痛いのに笑ってしまった。
まさか、今日翡翠が帰って来るなんて…………
それに………陣痛まで………
今日は……幸せな日だ………
「珠莉!これか?」
翡翠は少し息を切らしながら、手に持っているバッグをわたしに見せた。
「うん……それ………
中に……母子手帳があるから……」
「病院に電話するのか?」
「……うん」
翡翠はバッグの中から母子手帳を取り出し、電話番号を確認して病院に電話をかけた。
さすが翡翠だね………
頼りになる………
「珠莉……これ……」
電話を終えた翡翠は、母子手帳に挟まっていた物に気が付き、わたしに見せた。
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