☆続☆恋する*spring〜春をうられたわたし〜 【完結】
「あっ……それね……翡翠が……戻ってきた、時に……見せようと思って……残してたの………」
わたしは身体を起こし説明した。
翡翠の手の中にある………エコー写真のことを。
「珠莉……ありがとう……」
そう言って、翡翠はわたしの唇に軽くキスを落とした。
「珠莉、病院行くぞ。
これ持てるか?」
「うん……」
そう言って翡翠はわたしに花柄のバッグを持たせた。
すると、翡翠はわたしをお姫様抱っこで抱えた。
「ひ、翡翠……重いよ……わたし……歩けるから………」
今の体重は、羊水とか、赤ちゃんの重さで、いつもより10くらい重いはずなのに………
「大丈夫だ。
落ちないようにしっかりつかまってろ」
翡翠は、そんなことも感じさせないくらい平然としていた。
.